- 2023/12/21 掲載
マイクロン、第2四半期の業績改善見込む メモリー需要回復
アナリストはフラッシュメモリーとDRAMの需要は来年も改善すると予想。半導体メモリー価格は今年低迷したが、ここ数週間改善しており、同社の収益に追い風になると見込まれる。
マイクロンは第2・四半期の売上高が53億ドル(プラスマイナス2億ドル)になると予想。LSEGがまとめた市場予想は50億3000万ドル。
サンジャイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は「データセンターのインフラ事業者が従来のサーバーからよりコンテンツの豊富なAI(人工知能)サーバーに予算を移しているため、AIサーバー向けの需要は好調だ」と述べた。
調整後の1株当たり損益は0.28ドルの赤字(プラスマイナス0.07ドル)と予想。市場は0.62ドルの赤字を見込んでいる。
マイクロンはパソコンやモバイル機器向けなどの半導体供給が来年上半期に通常の水準に戻るとの見通しを示した。
同社の競合SKハイニックス は、AI向け半導体大手のエヌビディアに製品を供給している。メロトラ氏によると、マイクロンはエヌビディアの次世代プラットフォーム、Grace Hopper GH200とH200に採用されるHBM3E半導体の最終的な認定段階にあるという。
2024年度に「数億ドル」相当の高帯域幅メモリ(HBM)の売り上げを見込んでおり、25年度も売上高が伸び続けると予想している。
HBMはマイクロンにとり最も収益性の高い製品の1つ。その理由のひとつとしてスミット・サダナ最高事業責任者はロイターとのインタビューで、構造上の技術的な複雑さを挙げた。同氏は「HBMはDRAM業界でこれまで設計された製品の中で最も複雑だ」と説明した。
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