- 2023/12/22 掲載
7%以上の賃上げ検討=株式市場、来年最高値更新も―大和証G社長
大和証券グループ本社の中田誠司社長は21日までにインタビューに応じ、2024年度に前年度比7%以上の賃上げを目指すと表明した。物価高や人材獲得競争の激化を受け、社員の待遇改善を加速させる。株式市場については、企業業績への期待を背景に日経平均株価が24年中に4万円の水準に上昇し、89年末の史上最高値(3万8915円)を更新する可能性があるとの見方を示した。
中田氏は賃上げについて「物価高対応に加え、社員に人工知能(AI)などを活用して生産効率や収益性を高めてもらうという期待を込め、先行的に行う」と説明した。賃上げ幅は23年度の4%からさらに広げ、7%以上を目指す。
積極的に賃上げを実施する企業を対象とした税制優遇措置を活用する考えで、初任給も現在の28万円から29万円に引き上げる目標を示した。
一方、来年の日経平均株価は「4万円にいく可能性は十分にある」と指摘。来年始まる新たな少額投資非課税制度(NISA)に関しては「年間投資枠が計360万円と拡大したことは、富裕層の利用も前向きにさせるだろう」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える大和証券グループ本社の中田誠司社長=20日、東京都千代田区 〔写真説明〕インタビューに答える大和証券グループ本社の中田誠司社長=20日、東京都千代田区
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