• 2024/04/20 掲載

米中堅銀、年内の業績振るわず 利払い増が圧迫=アナリスト分析

ロイター

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[19日 ロイター] - 米ニューヨーク・ウォール街のアナリストらは、預金に対する利払いの増加と融資の伸びの鈍化により、米中堅銀行の利益が2024年の大半にわたって圧迫され続けると分析している。

リージョンズ・ファイナンシャルとハンティントン・バンクシェアーズ、フィフス・サード・バンコープの米中堅銀行3社がそれぞれ19日に発表した24年第1・四半期決算は、いずれも金利収入の急減が響いて減益となった。

リージョンズ、ハンティントンの株価は19日朝にそれぞれ1.7%、0.6%下落した。一方、利益が市場予想を上回ったフィフス・サードは約4%上昇した。

銀行の収益性を示す重要な指標である純金利マージン(NIM、調達金利と貸出金利の差)は米地方銀行全体で見ると2四半期連続で縮小した。

AJベルの投資アナリスト、ダン・コーツワース氏は「24年は米国の中小銀行にとって厄介な年になる可能性がある」とし、「より安全で、より幅広いサービスを提供していると見なされている大銀行にとって有利になる」と指摘した。

米中堅銀行の大半は、主要な収益源となっている純金利収入(NII)が24年は減ると予想している。高止まりした金利が融資活動を停滞させる一方、より良いリターンを求める顧客を引き留めるための預金への利子の支払いがコストを押し上げているためだ。

アーガスリサーチのアナリスト、ステファン・ビガー氏は「今年下半期に回復が見られるまで、あと1四半期は純金利収入の減少が続くと思う」と語った。

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