• 2024/04/26 掲載

米GDP、第1四半期は+1.6%に鈍化 2年ぶり低水準 インフレ加速

ロイター

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Lucia Mutikani

[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日に発表した2024年第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比1.6%増だった。伸びは前四半期の3.4%増から大幅に鈍化し、ほぼ2ぶりの低水準となった。

引き続き堅調な個人消費が成長を支えた。同時に、輸入の急増につながり、貿易赤字が拡大したことで成長を下押しした。インフレの加速も示され、米連邦準備理事会(FRB)が9月前に利下げに動かないという観測が強まった。

伸びは市場予想の2.4%増に届かなかったほか、FRBがインフレを伴わない成長率と見なす1.8%も下回った。

企業の在庫積み増しペース鈍化や政府支出減も成長への圧迫要因となった。

フィッチの経済調査責任者オル・ソノラ氏は「矛盾したメッセージを含んでいる」とし、「成長が緩やかな減速を続け、インフレが再び間違った方向に急上昇すれば、FRBが年内に利下げを実施する可能性はますます遠のきつつある」と述べた。

FRBが物価の目安として注目する食料とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)指数は3.7%上昇し、前四半期の2.0%上昇から伸びが加速した。

米経済活動の3分の2以上を占める個人消費は2.5%増。ただ、伸びは前四半期の3.3%増から縮んだ。

企業在庫の伸び鈍化は成長率を0.35%ポイント、貿易赤字は0.86%ポイント、それぞれ押し下げた。

在庫、政府支出、貿易を除くベースでの成長率は3.1%。前四半期は3.3%だった。

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