• 2026/06/26 掲載

【日本の宇宙の守り】「航空宇宙自衛隊」に改編、宇宙作戦集団が宇宙領域の防衛を強化

空将を指揮官とする専門部隊「宇宙作戦集団」を新設

1
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改編し、宇宙領域の防衛体制を強化することなどを盛り込んだ改正防衛省設置法などの関連法が、26日の参院本会議で賛成多数により可決、成立した。1954年の自衛隊発足以来、初の名称変更となる。新組織は2026年度中に発足する。
photo
(画像:ビジネス+IT)
 改正防衛省設置法は、宇宙空間の安全保障上の重要性が急速に増している現状に対応し、多次元統合防衛体制を構築するための基盤整備を目的としている。同法に基づき、航空自衛隊は2026年度中に「航空宇宙自衛隊」へ改編される。これに伴い、空将を指揮官とする専門部隊「宇宙作戦集団」が新たに編成される。同部隊は人工衛星の打ち上げや運用を通じた宇宙状況把握(SDA)や、監視能力の抜本的な強化を担う。

 関連法として改正国家行政組織法、改正防衛省職員給与法、改正自衛隊法も併せて成立した。防衛省の体制強化の一環として、防衛副大臣の定数を現在の1人から2人に増員する。増員は今夏にも実施される見通しだ。有事や大規模災害における危機管理対応の負担を軽減し、同盟国や同志国との政務レベルでの防衛交流を拡充する。

画像
【図版付き記事はこちら】航空宇宙自衛隊に改編、宇宙作戦集団新設で宇宙領域防衛強化(図版:ビジネス+IT)

 陸上自衛隊の組織改編も同法に組み込まれた。南西諸島の防衛体制強化を目的に、沖縄県那覇市に司令部を置く第15旅団を「師団」に格上げする。普通科連隊を現在の1個から2個に増強し、県内で初となる機動戦闘車を配備する。部隊の機動力を高め、島嶼防衛における初動対応能力の底上げを図る。

 防衛省は宇宙領域の防衛能力向上に向け、民間技術の活用と国際協力を進めている。国内のスタートアップ企業などとの連携を深め、次期防衛通信衛星や衛星妨害状況把握装置の整備を進める。人工知能(AI)を用いたデータ処理や意思決定の迅速化も並行して進めており、新たな運用体制の構築が本格化する。

 国会審議では、安全保障環境の悪化を背景とした体制強化の必要性が焦点となった。26日の参院本会議での採決では、自民、公明両党に加え、日本維新の会や国民民主党などの賛成多数で可決された。日本共産党や社民党は、宇宙の軍事利用の拡大や沖縄での部隊増強が地域の緊張を高めるとして反対した。

 政府は今後、2026年度の新組織発足に向けた準備を加速させる。防衛力強化の要となる宇宙領域での優位性確保に向け、予算執行と組織整備が本格的に動き出す。

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 1

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 1

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像