- 2025/01/29 掲載
米ボーイング、通年損失118億ドル超 西海岸のストなど響く
[28日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは28日、24年通年で118億3000万ドルの損失を計上した。これは2020年以降で最大となる。民間航空機部門と防衛部門の不振のほか、昨年9月に始まった米西海岸での労働者によるストライキが響いた。
防衛・宇宙・安全保障部門では通年で54億1000万ドルの損失を計上。固定価格制の開発プログラムにおける予算が超過した。
ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は従業員への書簡で、「損失を計上している固定価格制の全てのプログラムについて徹底的な調査を完了した」と述べた。
24年通年のキャッシュバーンは143億ドル。23年のキャッシュフローは44億3000万ドルだった。
一方、第4・四半期(10─12月期)の売上高は31%減の152億4000万ドルと、アナリスト予想の162億1000万ドルを下回った。
損失は38億6000万ドルを計上。オルトバーグCEOが「期待外れ」と評した一部の防衛事業の固定価格制の開発プログラムの損失が影響した。
調整後1株当たり損失は5.90ドル。市場予想は1株当たり3ドルの損失だった。
キャッシュバーン(現金燃焼)は41億ドルで、LSEGがまとめた市場予想の42億6000万ドルをわずかに下回った。
ボーイングの株価は、午前の取引で約4.7%上昇している。
PR
PR
PR