• 2025/02/12 掲載

中銀デジタル通貨、約3割が発行時期を先送り=シンクタンク調査

ロイター

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Marc Jones

[ロンドン 11日 ロイター] - シンクタンクの公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)とドイツに拠点を置く紙幣印刷会社ギーゼッケ・アンド・デブリエントが11日に公表した調査で、「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」の発行を計画している中銀の31%が、発行時期を先送りしていることが分かった。

OMFIFとギーゼッケは「発行に関してためらいがあるのは明らかだ。多くの検討作業が行われてきたにもかかわらず、これまでに発行を決めた(中銀は)ごくわずかにとどまっている」と説明した。

CBDCを発行する方針だと答えたのは全体の75%。ただ発行に前向きになった中銀の比率はやや低下し、発行への積極性が薄れたとした中銀の比率は2022年調査のゼロから15%に切り上がった。

各中銀がCBDCを導入する動機については、今回調査でも特にユーロ圏など先進地域では「通貨発行権を守ること」が最上位になった。

ギーゼッケ・アンド・デブリエント・カレンシー・テクノロジーのウォルフマン・シーデマン最高経営責任者(CEO)は、欧州中央銀行(ECB)幹部が最近、デジタルユーロはトランプ米大統領が推進するステーブルコインに対抗する存在になると発言したと指摘した。

トランプ氏は就任早々、CBDCのデジタルドル発行を禁止し、ドルと連動するステーブルコインの開発を進める意向を示している。

しかし民間セクターが利益追求目的で運営するステーブルコインが決済手段の大半を占めるようになれば、中銀の通貨発行権が消失するのではないとの懸念がある。

シーデマン氏は、他の中銀もECBと同じくCBDCでそうした事態を防ぐ考えを持っていると確信していると述べた。

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