- 2025/02/13 掲載
FRB議長、バランスシート縮小は「道半ば」 銀行予想も後ずれ
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は12日の議会証言で、FRBのバランスシート縮小(量的引き締め=QT)について、まだしばらく時間がかかるとの考えを示した。
FRBは新型コロナ禍を受けた市場安定策として数兆ドル規模で債券を買い入れ、バランスシートは2022年のピーク時に約9兆ドルに達した。その後は債券保有額を縮小し、現在は7兆ドルを下回る水準にある。
この日、下院金融サービス委員会で証言したパウエル氏は、保有債券の縮小については「まだ道半ばだと思う」と述べた。
一部の銀行もこの数日で、6月と見込んでいたQT終了時期の予想を先送りしている。
ゴールドマン・サックスのエコノミストは7日付のリポートで、「最近のコミュニケーションは、債務上限の動向により今後数カ月の準備金需要の見通しが立たない可能性があるにもかかわらず、FRBがQTを継続させる意向であることを示唆している」と述べた。
銀行は当初、第2・四半期末でQTが終了すると予想していたが、現在は第3・四半期末に後ずれしている。
モルガン・スタンレーのエコノミストもQT終了時期について、「なお十分な準備金があり、月末の金融市場に大きな圧力がかかっていないことから、FRBがバランスシート正常化計画を以前の予想通り3月に変更する可能性は低い」と指摘。6月にQTが終了するという想定を修正するとした。
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