- 2025/02/13 掲載
米シェブロン、来年末までに従業員の最大20%をレイオフ
[ヒューストン 12日 ロイター] - 米石油大手シェブロンは12日、全世界で従業員の15─20%を2026年末までにレイオフすると発表した。経費節減や事業簡素化、大型買収手続きの完了を目指す取り組みの一環だ。
23年末時点の全従業員は4万0212人で、これに基づいて20%のレイオフが実施されるとすると対象者は約8000人に上る。
シェブロンはコスト超過やカザフスタンの大規模油田開発の遅れといった幾つかの生産面の課題に直面している。
また同業ヘスを530億ドルで買収し、南米ガイアナの油田の利権を獲得する取引は、競合するエクソンモービルなどの反対で進展していない。
こうした中でシェブロンは人員削減のほか、先進技術の活用や資産売却、働き方改革を通じて26年までに最大30億ドルの経費を圧縮することを目標としている。
マーク・ネルソン副会長は声明で「シェブロンは組織構造の単純化、業務執行の迅速性や効率性向上、長期的な競争力強化のための行動を起こしつつある。われわれは軽々しく動いているわけではなく、取り組み期間を通じて従業員を支援していく」と述べた。
事情に詳しい関係者によると、シェブロンは従業員に対して現在から4月ないし5月までの間、早期退職に応募することもできると伝えたもよう。同社は組織再編にも乗り出し、2週間以内に新たな経営体制を発表するという。
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