- 2025/02/25 掲載
ダラス連銀総裁、窓口貸出の入札を提案
こうした措置により、流動性を必要とする銀行がFRBから資金を借り入れる体制が整い、政策執行の効率性と有効性が向上すると指摘している。
総裁はロンドンで開かれるイングランド銀行(英中央銀行)の会合向けの演説原稿で「こうした制度により、銀行システム全体の準備金の再分配がスムーズになる可能性がある」と指摘。
「FRBが毎日、貸出入札を実施すれば、その日に準備金を最も必要とする預金取扱機関が最も高い応札を行う可能性が高く、流動性の必要性の低い企業から自動的に流動性が再分配されることになる」と述べた。
FRBは近年、銀行に対し、通常の資金調達手段として連銀窓口貸出を利用するよう促しているが、銀行は長年、連銀窓口貸出を最後の資金調達手段と認識し、利用すれば経営危機に陥っているとのイメージを与えかねないと懸念している。
総裁は「毎日一定額の連銀窓口貸出の入札を実施することで、銀行の業務運営体制の準備を促し、連銀窓口貸出が健全な銀行の通常の活動だということを示せるのではないか」と述べた。
金融政策や経済見通しについては触れなかった。
FRBのバランスシートについては、保有証券の満期の組み合わせが米財務省証券の満期の組み合わせとほぼ一致すれば、最もよく機能すると主張。現在のFRBの保有は長期証券に大きく偏っていると指摘した。
総裁は、FRBがバランスシートの縮小を中止し、再び拡大を認めるようになれば「中期的には、FRBの保有資産をより迅速に中立的な配分に戻すため、短期証券の購入をオーバーウエートにするのが理にかなう」と述べた。
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