- 2025/03/06 掲載
独長期金利、債務ブレーキ改革で16年超ぶり高水準も=ゴールドマン
[ロンドン 5日 ロイター] - ドイツの有力政党2党が財政赤字比率に上限を設ける「債務ブレーキ」の改革で合意したことを受け、米金融大手ゴールドマン・サックスのアナリストらは顧客向けのメモで、ドイツの長期金利に相当する10年国債利回りが16年超ぶりの高水準に上昇する可能性があると警告した。
2月の連邦議会(下院)選挙で第1党となった保守連合キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と、社会民主党は4日、低迷する経済の立て直しと国防費の増額に向けて5000億ユーロ規模のインフラ基金を創設するとともに、債務ブレーキを改革することで合意した。
政府が国債を追加発行することが示唆されたため、5日に国債価格が急落し、利回りは急上昇した。10年国債の利回りは5日に2.735%となって26ベーシスポイント(bp)上がり、1日の上昇率としては1990年代後半以来の大きさとなった。
ゴールドマンは、追加国債の発行と支出によって「中期的な10年国債利回りが現在予測している2.5%より50―120bp上昇することを意味し、3.0―3.75%の範囲に向かうことを示唆している」と分析した。この範囲は、中央銀行が金融危機に対処したため国債利回りの低下が始まった2008年後半以来の高水準となる。
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