- 2025/03/07 掲載
パワー半導体「投資緩めず」=EV普及、他社と連携も―近藤富士電機社長
富士電機の近藤史郎社長は7日までにインタビューに応じ、電気自動車(EV)などに使われるパワー半導体について、「中長期的な設備投資を緩めるつもりはない」と述べ、事業拡大に意欲を示した。EV市場は足元で減速しているが、近藤氏は「長い目で見れば、電動化が止まるわけではない」と強調した。
同社は昨年11月、自動車部品大手デンソーと、省エネ性能に優れた炭化ケイ素(SiC)を使った次世代パワー半導体の生産で協業すると発表。近藤氏は「車でデンソー以上のパートナーはいない」とした上で、車載向け以外で他社との連携に含みを持たせた。
両社の協業を巡っては、政府の支援を受けて総額計2100億円の投資を行う計画。パワー半導体は欧米勢がシェア上位を占め、国内ではほかにも東芝とロームが協業で合意するなど合従連衡の動きが加速している。近藤氏は「お互い成長できるのであれば(他社と)組むのはやぶさかではない。探索は進めていくべきだ」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える富士電機の近藤史郎社長=2月26日、東京都品川区
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