- 2025/03/11 掲載
NY市場サマリー(10日)ダウ890ドル安、ドル/円弱含み・利回り低下
一方、利益確定の動きから、ドルはユーロ、スイスフラン、ポンドなど一部の主要通貨に対しては上昇した。
米政権による関税措置の発動に注目が集まる中、トランプ米大統領は9日に放送されたFOXニュースの番組で、関税政策によって米国が景気後退に陥るかどうか直接的な言及を避けつつ、一定の経過期間が存在するとの見方を示した。
米景気懸念からドルは対円で弱含み、0.47%安の146.33円。一時、146.625円と昨年10月序盤以来の安値を付けた。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下した。トランプ米大統領が自身が掲げる関税政策で景気後退が引き起こされる可能性を否定しなかったことを受け、金利動向に敏感な2年債利回りが特に大きく低下した。
米株価が急落し、安全資産と見なされる米国債に対する需要が押し上げられたことも利回り低下につながった。
終盤の取引で10年債利回りは10.5ベーシスポイント(bp)低下の4.213%。
2年債利回りは7.8bp低下の4.539%。1日の低下幅としては昨年9月4日以来の大きさとなった。
2年債と10年債の利回り格差は32bpと、約2bp拡大した。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 急落。関税合戦の激化や米政府機関閉鎖の可能性を背景に、米経済が景気後退に陥るという懸念が強まった。
ダウ工業株30種は890ドル安で引けた。ナスダック総合の下げがきつく、約4%安。S&P総合500種は2.7%安。
トランプ米大統領は9日に放送されたFOXニュースのインタビューで、関税政策によって米国が景気後退に陥るかどうか直接的な言及を避けた。
米政府機関閉鎖の可能性を巡る懸念も不安定要因となった。議会は閉鎖回避に向けてつなぎ予算可決を目指している。
個別ではテスラが15.4%急落し、20年9月以来の大幅下落を記録。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いる「政府効率化省(DOGE)」による政府職員解雇や、同氏による欧州極右政党への支持に対する抗議活動などが重しとなった。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 週内に米インフレ指標の発表を控え警戒感が広がる中、利益確定の売りが優勢となり、続落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比14.70ドル(0.50%)安の1オンス=2899.40ドル。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国の高関税政策に伴う景気減速懸念を背景に売りが強まり、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物は前週末清算値(終値に相当)比1.01ドル(1.51%)安の1バレル=66.03ドルだった。5月物は1.07ドル安の65.68ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 147.26/147.28
始値 146.90
高値 147.47
安値 146.64
ユーロ/ドル NY終値 1.0832/1.0836
始値 1.0860
高値 1.0864
安値 1.0813
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 101*09.50 4.5451%
前営業日終値 100*04.00 4.6170%
10年債(指標銘柄) 17時05分 103*08.50 4.2188%
前営業日終値 102*14.50 4.3180%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*03.50 3.9753%
前営業日終値 99*18.50 4.0940%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*14.13 3.8895%
前営業日終値 100*07.38 4.0020%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 41911.71 -890.01 -2.08
前営業日終値 42801.72
ナスダック総合 17468.32 -727.90 -4.00
前営業日終値 18196.22
S&P総合500種 5614.56 -155.64 -2.70
前営業日終値 5770.20
COMEX金 4月限 2899.4 ‐14.7
前営業日終値 2914.1
COMEX銀 5月限 3253.0 ‐27.9
前営業日終値 3280.9
北海ブレント 5月限 69.28 ‐1.08
前営業日終値 70.36
米WTI先物 4月限 66.03 ‐1.01
前営業日終値 67.04
CRB商品指数 302.3226 ‐0.7197
前営業日終値 303.0423
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