- 2025/05/19 掲載
ウォルマートは米関税引き上げを「消化」すべき=トランプ氏
[ワシントン 17日 ロイター] - 米小売業大手ウォルマートが米国による輸入品の関税引き上げを受けて値上げせざるを得ないと表明したのを受けてトランプ米大統領は17日、ウォルマートと中国が「関税を消化する」べきだと主張した。
トランプ氏は「ウォルマートは値上げの理由を関税のせいだと非難するのをやめるべきだ。ウォルマートは昨年、予想をはるかに上回る数十億ドルもの利益を上げた」と反論した。
ウォルマートはロイターに対し、可能な限り低価格を維持するために常に努力してきたとした上で「小売店の利幅が小さいという現実を踏まえ、できる限り長く、できる限り低価格を維持する」とコメントした。
ウォルマートのダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は15日、小売業は利幅が小さいため、関税のコストを全て吸収することは不可能だと説明。それでも主に中国から輸入している一般商品の関税関連のコストが食品価格を押し上げることのないように尽力すると訴えた。
ウォルマートは価格を抑えるため、他社よりも積極的にコストを管理していることで知られている。1週間当たりで世界の約2億5500万人が同社の店舗やオンライン通販で買い物をしており、米国の人口の90%はウォルマートの店舗から10マイル(約16キロ)以内に住んでいる。
他に米オンライン通販大手のアマゾン・ドット・コムは約3週間前、トランプ氏が導入した関税が自社商品のコストにどれだけ上乗せされているかを開示する予定だと報じられた。ホワイトハウスはこの報道を受けてアマゾンを非難したが、同社は即座に否定した。
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