- 2025/05/22 掲載
米陸軍、トランスジェンダー兵士の記録を出生時性別へ 除隊へ追い詰め
最高裁は今月、トランスジェンダー兵士の入隊禁止措置を当面容認する判断を示したばかり。指針はそうした兵士数千人の処遇を巡るトランプ政権の対応方針を浮き彫りにした。
指針では「性別は人生で不変」とする陸軍の見解を強調し、国防総省の2月26日付メモの表現を踏襲した。
さらに「各指揮官は人事記録および関連する管理運用システムを更新し、全ての個人の生物学的性別を反映させる各種措置に直ちに取りかかるものとする」と指摘。個人を指す際に代名詞は「生物学的な性別を反映させる必要がある」と強調した。
また、「正しい秩序と規律を守り、上官への敬称(例えば、上級将校には「サー」または「マム」と呼ぶ)を厳守する」と記述。「親密空間」の利用は個人の生物学的性別次第で決まると明記し、「各指揮官は、共有の親密空間が男性用、女性用、または家族用として明確に指定されることを確保する」と指示している。
当局者によると、現役および州兵に所属するトランスジェンダーの兵士は計4240人。トランスジェンダーの権利擁護団体の推計値を下回っている。
LGBTQ(性的少数者)を法的に支援するグループのGLADローのシニアディレクター、ジェニファー・レヴィ氏は「発出されている指令は報復的で攻撃的。しかも秩序だっていないため、軍の即応態勢に悪影響を及ぼしていることは間違いない」と話した。
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