- 2025/05/22 掲載
-独5月総合PMIは48.6、今年初の50割れ サービス業不振
[ベルリン 22日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた5月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.6と、前月の50.1から低下し、好不況の分かれ目となる50を今年初めて割り込んだ。
製造業がやや上向いたものの、サービス業が急激に悪化した。
ロイターがまとめた市場予想は50.4だった。
サービス部門PMIは4月の49.0から47.2に低下。30カ月ぶりの低水準となった。需要低迷と顧客の不透明感が響いた。低下幅は2024年9月以降で最大。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏はロイターに、「これはサービス部門にとってマイナスというより、むしろ製造業にとってプラスだ」と語った。
製造業は米国の関税を回避するための駆け込み的な動きや、数年にわたる不況後の景気循環的な回復から恩恵を受けていると分析した。
さらに、中央銀行の利下げは、借り入れへの依存度が低いサービス業よりも、資本集約型の製造業にとって追い風となっていると指摘した。
製造業PMIは4月の48.4から48.8に上昇。生産が引き続き増加したが、増加ペースは鈍化した。
デラルビア氏は「今後は国防支出の増加とインフラ対策の明確化が、製造業をさらに後押しする可能性がある」と指摘。「加えて、エネルギー価格下落に伴う投入コストの低下で製造業は一息つけるはずだ」と述べた。
企業信頼感は4月の低水準から改善したが、雇用は前月からわずかに減少した。
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