• 2025/05/27 掲載

見通し実現していけば利上げ、不確実性高く予断持たず判断=日銀総裁

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Kentaro Sugiyama

[東京 27日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は27日、金融研究所主催の「2025年国際コンファランス」であいさつし、先行きに関する日銀の中心的な見通しが実現していけば、経済・物価情勢の改善に応じて引き続き利上げしていくと改めて語った。見通しが実現するかは通商政策などの不確実性がきわめて高く、予断を持たずに判断していくとした。

植田総裁は、一時的な変動要因を除いた基調的な物価上昇率を評価するため、予想物価上昇率を注意深くモニターしていると説明。足元は1.5%から2.0%の間にあり、ゼロから引き上げることに成功したものの、2%にアンカーされているという状況にはまだ至っておらず、今なお緩和的な政策スタンスを維持し続けていると話した。

総裁は、足元で食料品価格の上昇に直面していると指摘。日銀の中心的な見通しでは、その影響は減衰していくとみているが、「基調的な物価上昇率が以前よりも2%に近いことを踏まえると、食料品価格の上昇が基調的な物価上昇率に与え得る影響に注意する必要がある」と語った。

日銀は各国の通商政策に関する不確実性の高まりなどを受け、今月1日に発表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、成長率と物価の見通しを引き下げた。

もっとも、総裁は日銀の中心的な見通しについて、「基調的な物価上昇率は、見通し期間の後半に2%に徐々に収束していくと見込んでいる」と説明。上下両方向にリスクは大きいものの、見通しが実現していくとすれば、利上げして金融緩和度合いを調整していくことになるとの考えを示した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます