- 2026/08/10 06:10 掲載
使って実感「パワポCopilot」新機能、作成だけじゃない…筆者が唸った「ある指摘」
連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術
1983年生まれ、秋田県出身。2010年に自社のMicrosoft 365(当時BPOS)導入を担当したことをきっかけに、多くの企業に対してMicrosoft 365導入や活用の支援をはじめる。Microsoft 365に関わるIT技術者として、社内の導入や活用の担当者として、そしてひとりのユーザーとして、さまざまな立場の経験から得られた等身大のナレッジを、各種イベントでの登壇、ブログ、ソーシャルメディア、その他IT系メディアサイトなどを通じて発信している。
【使い方】実際のセミナー資料をレビューしてみた
ちょうど筆者は、顧客向けセミナーで使用する26枚の資料を仕上げているところでした。そこで実際の資料をCopilotにレビューしてもらったところ、文字量や情報の見せ方だけでなく、グラフから受ける印象や発表者ノートの内容にまで踏み込んだ、思った以上に細かな指摘が返ってきました。一方で、筆者の意図とは異なる指摘や、少々見当違いに感じられる指摘もありました。ここで使用した「このプレゼンテーションのレビュー」は、2026年5月に提供が案内された比較的新しい機能です。プレゼンテーションの構成や内容の分かりやすさ、ストーリーの流れなどを確認し、改善点を提案してくれます。では実際に使ってみた際の流れを紹介しましょう。
まずPowerPointでCopilotを開き、「スキルの一覧」から選択して利用します(冒頭の図)。レビューのための指示が自動的に入力されるため、ユーザーがプロンプトを考えなくてもレビューを始められます。もちろん、確認してほしい観点を追加で指示することもできます。
実行すると、Copilotはすぐにレビュー結果を返すのではなく、最初にいくつかの条件を確認してきました。具体的には、レビューする範囲はプレゼンテーション全体か一部のスライドか、想定している聴衆は誰か、ライブで発表するのか、資料として共有するのか、持ち時間はどの程度か、どれくらい詳しいレポートを希望するのか、といった内容です。
同じプレゼンテーションであっても、ライブで説明する資料と、後から読んでもらう資料とでは、適切な情報量が異なります。また、5分で説明する資料なのか、60分のセミナーで使用する資料なのかによっても、スライドの枚数や内容に対する評価は変わるでしょう。
Copilotがこうした条件を確認してきたことで、単にスライドの見た目だけを評価するのではなく、誰に、どのような場面で伝える資料なのかを踏まえてレビューしようとしていることが分かりました。
【レビュー結果】Copilotからは「どんな指摘」が?
しばらくすると、Copilotからレビュー結果が返ってきました。今回のプレゼンテーションは全26枚です。Copilotはこれらを話題ごとに7つのセクションに整理し、最初に資料全体の構成を評価しました。
たとえば、今回の資料ではタイトルの直後にセミナーのポイントを3つ示し、その後に自己紹介を入れていました。これに対してCopilotは、セミナーの内容を説明し始めた後に自己紹介へ戻るため、導入時の流れが止まってしまう可能性があると指摘しました。
その上で、スライドの順番を変更することや、自己紹介を簡潔にして聴衆への問いかけを加えることなどを提案しました。
このように、Copilotは個々のスライドを見るだけでなく、資料全体の流れに不自然な点がないかも確認してくれました。
【深掘り】追加の指示で「スライドごと」に詳しくレビュー
最初の結果だけでも、プレゼンテーション全体の傾向や主な改善点は確認できました。しかし、個々のスライドをもう少し詳しく見てもらうため、次のように追加で指示しました。すると、今度は各スライドへのコメントを含む、より踏み込んだレポートが返ってきました。
ここでは、スライドの内容だけでなく、文字の大きさや要素同士の重なり、情報量についても言及されました。スライドごとにコメントが分けて示されるため、PowerPoint上の実際のスライドと見比べながら確認できます。
また改善点だけでなく、現在の資料の良い点も示されました。良い点と改善点の両方が分かるため、残す部分と見直す部分が明確になり、判断しやすくなります。実際に使ってみると、採点を受けるというよりも、同僚に資料全体を見てもらい、「ここは分かりやすい」「ここは少し重複して見える」とコメントをもらう感覚に近いものでした。 【次ページ】凄い…筆者の印象に残った「ある指摘」
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