- 2025/05/27 掲載
基調的インフレ、4月は3指標とも伸び拡大 1年超ぶり大きさ=日銀
[東京 27日 ロイター] - 日銀が27日発表した4月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、「刈込平均値」、「加重中央値」、「最頻値」の3指標ともそれぞれ前月から上昇率が拡大し、いずれも1年超ぶりの伸びの大きさとなった。各種コストの上昇分を価格転嫁する動きなどから、幅広い品目の価格が上昇している。
上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」はプラス2.4%と、前月(2.2%)から伸びが拡大し24年1月以来の上昇率となった。品目のウエートを加味した際の分布で中央の値である「加重中央値」はプラス1.7%(前月1.4%)で、こちらも24年1月以来の伸び幅となった。
最も頻度の多い上昇率である「最頻値」は前年比プラス1.8%(同1.4%)で、24年3月以来の高い伸び。
4月の上昇品目の比率は80.3%。前月の80.5%を小幅に下回ったものの、高水準を維持している。下落品目は前月と同水準の14.2%だった。
一連の指標は日銀が総務省発表の全国消費者物価指数(CPI)をもとに算出し、毎月発表している。23日に発表された4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は前年比3.5%上昇と、前月の3.2%から伸びが加速。伸び率は5カ月連続で3%台となった。
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