- 2025/06/02 掲載
今年の航空業界収益見通し引き下げ、貿易摩擦や納入遅延で=IATA
世界の航空会社の25年利益は360億ドルの見通し。トランプ米大統領が就任する前の昨年12月時点の予想は366億ドルだった。
トランプ氏は就任後に貿易戦争を開始し、米国の国境管理を強化した。
航空会社の利益は、原油価格の下落と記録的な旅客数に支えられ、24年の324億ドルからは増加する見込みだ。
ウィリー・ウォルシュ事務局長は「360億ドルの利益を上げるのは大きなことだ。しかし、これは1区間当たりの旅客1人に対してわずか7.20ドルにすぎない」と指摘。
コロナ禍から航空旅行が急回復し、業界がより正常な状態に戻る中、将来の需要ショックや税金に対するバッファー(緩衝材)としては小さいと述べた。
売上高は堅調な雇用とインフレ緩和を背景に前年比1.3%増加して過去最高の9790億ドルになる見通し。ただ、前回の予想から2.1%下方修正された。IATAは前回、売上高が初めて1兆ドルを突破すると予想していた。
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