- 2025/06/12 掲載
トヨタ株主総会、会長ら再任=商用車再編「民間主導」強調―豊田氏
トヨタ自動車は12日、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。会社側が提出した豊田章男会長や佐藤恒治社長ら10人の取締役選任案など6議案は全て承認された。豊田氏は総会で、傘下の日野自動車と三菱ふそうトラック・バス(川崎市)との経営統合について「(国内トラック業界が)実質2グループになるという大編成が民間主導でできた」と意義を強調。「協調すべきは協調し、競争すべきは競争する」と述べた。
グループで相次いだ認証不正について、佐藤氏は「新しいことをやらないといけない時に起きた問題だった。現場を回り、(風土改革に)チームで取り組んでいく」と、信頼回復へ決意を示した。
トヨタは、グループの源流企業に位置付けられる豊田自動織機を非上場化する方針を決定しており、背景や理由、グループ再編について株主へどう説明するかも注目を集めたが、具体的な言及はなかった。
豊田氏の再任案を巡っては、認証不正などを受け、昨年は米議決権行使助言大手グラスルイスが反対を推奨していたが、今年は賛成に転じていた。
社外取締役らによる監視機能を強化するため、現在の「監査役会設置会社」から、「監査等委員会設置会社」に変更する議案も承認された。取締役の一部が監査等委員も務める形とし、取締役に占める社外取の比率を半数まで高める。元財務省事務次官の岡本薫明氏らが新たな社外取締役に承認された。
【時事通信社】 〔写真説明〕トヨタ自動車の定時株主総会に向かう人たち=12日午前、愛知県豊田市
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