- 2025/06/13 掲載
米ブラックロック、30年に営業収益350億ドル以上を目指す
ブラックロックの株価は12日に前日より0.5%下落した。
プライベート(未公開)市場と、テクノロジー関連への投資を成長のけん引役にし、30年にこれらの営業収益に占める割合を30%に引き上げる計画だ。24年は15%だった。
ロブ・カピート社長は、24年はブラックロックの歴史で最も「変革的」な年だったとした上で、「ブラックロックの絶頂はまだ先のことだ」と将来の成長機会への楽観的な見方を示した。
ブラックロックの資産運用額は25年3月末時点で11兆5800億ドルと、世界最大手。30年までにプライベート市場への投資で累計4000億ドルを調達することと、5%以上の手数料増加を目指している。
また、30年までに世界最大の暗号資産(仮想通貨)運用会社を目指すことも掲げた。米証券取引委員会(SEC)が24年1月に仮想通貨ビットコインの現物を運用対象とする上場投資信託(ETF)を承認後、ブラックロックは最初に提供した機関投資家の1社となった。
ロブ・ゴールドスタイン最高執行責任者(COO)は仮想通貨をトークン化したファンドに焦点を当てるとした上で、「伝統的な資本市場へのアクセスを求める人々にとって未開拓の大きな機会があると思う(中略)デジタル資産という技術を通じて」と指摘した。
TDコーウェンのアナリストらは、ブラックロックが12日に発表した計画を「かなり好意的」に受け止め、ブラックロックの投資判断を「買い推奨」で維持することを決めた。「経営陣はハードルを引き上げ、私たちはそれを建設的だと評価している」とコメントした。
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