- 2025/06/23 掲載
ステランティス、伊マセラティ売却を検討=関係者
[ミラノ 20日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは、業績が低迷している傘下のイタリア高級車メーカー、マセラティの売却を他の選択肢とともに検討している。関係者2人がこのほどロイターに明らかにした。
ステランティスは米クライスラーやジープ、フランスのプジョーや伊アルファロメオなど14ブランドを抱える現状を見直したい意向という。
ステランティスは他の欧州メーカー同様、トランプ米大統領の高関税政策に直面しているほか、中国勢との激しい競争にさらされている。
同社は4月上旬、米コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーにマセラティとアルファロメオへの米国の関税の影響について助言を求めた。
関係者2人によると、マッキンゼーはマセラティの売却を選択肢の一つとして検討している。
ステランティスの広報担当者はこの件について「マセラティは売却対象ではない」とコメント。マッキンゼーはコメント要請に応じなかった。
マセラティの2024年の販売台数は1万1300台と、前年から5割超急減。2億6000万ユーロ(約437億円)の営業損失を計上した。
ある関係者によれば、ステランティスは、ブランド数が多すぎて全てに適切に投資することが難しくなっているという事実を受け入れつつある。
同社はマセラティの買い手を探すためだけにマッキンゼーを起用したわけではないが、売却も含めあらゆる選択肢を検討するよう依頼したという。
ステランティスの取締役会は、マセラティの売却を巡って意見が割れているもようだ。
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