- 2025/06/24 掲載
米国株式市場=上昇、FRB当局者の利下げ発言を好感 テスラ急伸
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長の次回会合で利下げを支持するとの発言が、中東情勢の混乱激化を巡る不透明感を相殺した。
主要株価3指数は軒並み上昇。S&P一般消費財が上げをけん引した。米電気自動車(EV)大手テスラが堅調に上げた。
インフラキャップのジェイ・ハットフィールド最高経営責任者(CEO)は「この上昇は少し意外だ。ある意味、米国の攻撃によって、同国が攻撃するかどうかという不確実性に終止符が打たれた。6月は株価が下落する時期とされているため、市場の動きは非常に強気だ」と語った。
FRBのボウマン副議長(金融監督担当)はこの日、インフレ圧力が抑制されたままであれば、早ければ次回会合で利下げを支持したいという認識を示した。
また、シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は関税措置による経済への影響について、これまでのところ予想よりは軽微だったと述べた。
テスラは急伸。8.2%高で引けた。南部テキサス州オースティンで22日、テスラによるロボタクシー(自動運転タクシー)走行が予定通り始まったことが好感された。
イスラエルは米国の参戦後もイランへの空爆を継続。それでも、イランの報復措置にホルムズ海峡を通過する石油・ガスタンカーの通行を妨害する措置が含まれていなかったため、原油価格は下落した。イランは、重要な石油輸送ルートであるホルムズ海峡を閉鎖すると警告していた。
経済面では、S&Pグローバルが23日発表した6月の米購買担当者景気指数(PMI)が、アナリストの予想をやや上回るペースで経済が拡大していることを示した。
週内には国内総生産(GDP)統計や個人消費支出(PCE)の発表、パウエルFRB議長の議会証言が予定されており、目先の金融政策の行方を占う手がかりとして注目される。
S&P500の主要11セクターで下落したのは原油安が重荷となったエネルギーのみだった。
金融機関ノーザン・トラストは8.0%上昇。同業バンク・オブ・ニューヨーク・メロンが先週、ノーザン・トラストに対し合併への関心を示していたと米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が22日に報じた。
サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターは9.8%下落。20億ドルの5年物転換社債の私募発行を発表した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.35対1の比率で上回った。ナスダックでも1.38対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は186億株。直近20営業日の平均は181億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42581 +374 +0.8 42178 42609 41981
.78 .96 9 .55 .47 .14
前営業日終値 42206
.82
ナスダック総合 19630 +183 +0.9 19427 19643 19334
.98 .57 4 .01 .70 .98
前営業日終値 19447
.41
S&P総合500種 6025. +57. +0.9 5969. 6028. 5943.
17 33 6 67 77 23
前営業日終値 5967.
84
ダウ輸送株20種 15097 +332 +2.2
.10 .30 5
ダウ公共株15種 1051. +13. +1.3
49 88 4
フィラデルフィア半導体 5244. +32. +0.6
30 83 3
VIX指数 19.83 -0.7 -3.8
9 3
S&P一般消費財 1724. +29. +1.7
70 66 5
S&P素材 549.6 +6.6 +1.2
9 5 2
S&P工業 1217. +15. +1.2
96 56 9
S&P主要消費財 902.0 +11. +1.3
1 59 0
S&P金融 845.9 +10. +1.2
0 10 1
S&P不動産 264.6 +3.8 +1.4
0 9 9
S&Pエネルギー 659.3 -16. -2.5
7 98 1
S&Pヘルスケア 1541. +1.6 +0.1
87 9 1
S&P通信サービス 357.6 +3.0 +0.8
5 0 5
S&P情報技術 4745. +47. +1.0
03 28 1
S&P公益事業 412.7 +5.1 +1.2
9 3 6
NYSE出来高 13.93
億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 3869 + 大阪比
5 295
シカゴ日経先物9月限 円建て 3859 + 大阪比
0 190
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