- 2025/06/25 掲載
カナダCPI、5月は1.7%で横ばい コアインフレやや鈍化
トランプ米政権による鉄鋼・アルミニウム、自動車に対する関税やカナダの対抗措置の影響で物価が全般的に上昇するとの懸念がある。ただ、4月からのガソリン税廃止によってガソリン価格上昇が1年間抑えられる見込みのため、こうした懸念は今のところCPIに反映されていない。住宅ローン費用や家賃も着実に減速している。
5月のCPIは前月比では0.6%上昇。主に旅行、宿泊、エネルギーコストの季節的な上昇が影響した。
ロイターがまとめたアナリスト予想は前年比1.7%上昇、前月比0.5%上昇だった。
5月のガソリン価格は前年比15.5%下落。4月も18.1%下落していた。住居費の伸びは3%と、4月の3.4%から鈍化。住宅ローンの金利費用と家賃が減速したことを受けた。
カナダ銀行(中央銀行)が重視するコアインフレ指標のCPI中央値とCPIトリムはともに3%上昇。中銀のインフレ目標(1─3%)の上限に低下した。5月と6月のインフレ指標は7月30日の中銀の金利決定にとって重要となる。
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