- 2025/06/25 掲載
フジHD、新経営陣に会社提案11人=「物言う株主」に勝利―中居氏問題で陳謝・株主総会
フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)が25日に開いた株主総会で、経営側が提案した取締役候補11人全員が選任された。「物言う株主」の米ファンドが提案した取締役候補は12人全員が否決された。元タレント中居正広氏の性加害問題をきっかけにガバナンス(企業統治)不全が露呈したフジは、新体制の下で改革を急ぐ。
新経営陣は再任された清水賢治次期社長と、元ファミリーマート社長の沢田貴司氏ら新任の10人。一方、フジHD株の7.5%を持つ大株主の米ダルトン・インベストメンツは、SBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝氏ら12人を提案。フジHD側と委任状争奪戦を繰り広げたが、支持を得られなかった。
総会の冒頭、退任が決まっていた金光修社長が「ご迷惑とご心配をおかけし、おわびする」と陳謝。清水氏は「企業風土・ガバナンス改革を遂行する」と、再発防止に向けた決意を表明した。これに対し、株主は質疑で相次いで不満を表明。午前10時に始まった総会は、終了まで約4時間半かかった。
【時事通信社】 〔写真説明〕フジ・メディア・ホールディングス(右)とフジテレビの社旗
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