- 2025/06/26 掲載
景気支援は中銀主導へ、公的債務拡大で財政余地限定=PIMCO
先進国の債務水準が近く急激に上昇するとはみていないものの、高水準の財政赤字と高金利を背景に債券市場は脆弱な状況が続き、政府は景気後退時に経済を下支えする能力が制限されると予想した。
PIMCOのエコノミストは顧客向けメモで「コロナ禍前の低金利時代は財政余地が十分で、金融政策の余地は限られていた。金利が上昇した現在は財政余地が限られ、金融政策の余地は十分だ」とし、「このため短期金利がより魅力的になる」と指摘した。
PIMCOは今後、債券発行増加に伴い先進国の債券投資家が長期債保有により高い利回りを求めるとし、利回り曲線のスティープ化につながると予想している。
それでも、差し迫った債務危機のリスクは低いと指摘。高い借入水準は市場のボラティリティーを高める可能性があるが、各国政府は最終的に歳出削減や増税を通じて財政赤字に対処するとの見方を示した。
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