- 2025/07/01 掲載
製造業景況感、2期ぶり改善=非製造業は悪化―6月日銀短観
日銀が1日発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス13となり、3月の前回調査から1ポイント改善した。改善は2四半期ぶり。トランプ米政権の高関税政策の影響による不確実性の高まりが下押し要因となったが、原材料費や人件費などコスト上昇分の価格転嫁の進展が寄与した。
大企業非製造業はプラス34(前回プラス35)と2四半期ぶりに悪化。物価高による消費減少への懸念や人手不足などが響いた。
DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を引いて算出する。
中小企業では製造業がプラス1(前回プラス2)と5期ぶり、非製造業がプラス15(同プラス16)と4期ぶりにそれぞれ悪化した。
先行きの景況感は、大企業製造業はプラス12、非製造業はプラス27といずれも足元からの悪化を見込む。
【時事通信社】 〔写真説明〕日銀本店=東京都中央区(AFP時事)
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR