- 2025/07/02 掲載
ナスダック、上半期新規株式公開でNYSE圧倒 大型IPO後押し
ディーロジックによると、ナスダックで実施されたSPACを含むIPOでは約213億ドルが調達され、対するNYSEは87億ドルにとどまった。
SPACを除く従来型のIPOはナスダックが79件で約90億ドルを調達し、NYSEは15件で約78億ドルだった。24年の上半期はナスダックが約61億ドル、NYSEが約115億ドルをそれぞれ調達した。
IPO活動は不安定な米貿易政策が原因による4月の市場急落時に落ち込んだが、ウォール街はその後回復し、企業は再び新規上場を目指して急いで戻り始めた。
ナスダックのネルソン・グリッグス社長氏はロイターに対し「今年は好調になる可能性があると感じていたが、市場が大きく乱高下して年が始まったので、企業は年初の大きな市場変動で全体的にIPOの手続きを一時停止した」と語った。
グリッグス氏は「市場が5月に力強さを取り戻して回復した後、企業は再び上場について議論している。次に上場する企業のグループが上首尾ならば、秋にはかなり大きく盛り上がるだろうと思う」と付け加えた。
ナスダックは上半期のIPO実績で圧倒的な首位を維持した。過去10年間の大半は、特にこの6年間を含めてIPO実績でNYSEを上回っていた。
資本市場はここ2年以上不振が続いたが、ナスダックとNYSEが市場シェアを巡って競争し、IPO市場の見通しが改善した。
今年後半は医療用品大手メドラインやデザインソフト企業フィグマなどの大型IPO数件が予定されている。
上半期の米国内の主なIPOは、液化天然ガス(LNG)輸出企業ベンチャー・グローバルの17億5000万ドル、コアウィーブの15億ドル、サイバーセキュリティー企業セイルポイントの13億8000万ドルなどだった。
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