- 2025/07/04 掲載
米アトランタ連銀総裁「高インフレ長期化も」、利下げ急がない姿勢示す
ボスティック氏はドイツでの講演で「貿易やその他の米国の将来的な政策の変化のほか、地政学動向の変化に対する物価と経済全体の調整は、短期的で単純な一回限りの物価変動ではない可能性がある」とし、「(物価変動が)完全に展開するまでに1年以上かかる公算がある」と指摘。
こうした見立てが正しければ、米国のインフレ率が高止まりする時期が長期化する可能性が高いとし、そうなれば消費者のインフレ期待に影響が及び、FRBは難しい舵取りを迫られるとの見方を示した。
同時に、労働市場は「おおむね健全な状態を維持している」と指摘。予防的な利下げが正当化されるような悪化の兆候は見られていないと語った。
その上で、雇用情勢のほか、経済成長や物価情勢の不確実性が高い現状を踏まえると、今は金融政策を大幅に転換する時期ではないと言及。FRB現在の「様子見」姿勢はなお適切との考えを示した。
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