- 2025/07/04 掲載
カナダ5月貿易赤字縮小、米国以外の地域向け輸出が堅調
4月は前月比11%減と落ち込んだ輸出額が同1.1%増の608億1000万カナダドルに持ち直したことが背景。輸出額の前月比プラスは過去4カ月で初めてだった。
対米輸出は0.9%減と4カ月連続のマイナスだった半面、米国以外の地域への輸出が5.7%増えて過去最高に達した。
品目別では未加工の金の輸出が30.1%増となり、全体を押し上げた。
カナダ輸出開発公社のシニアエコノミスト、プリンス・オウス氏は「今回のデータから読み取れる最大の要素は多角化に尽きる。われわれは米国で引き続き出血を強いられているが、基本的に他の市場に貿易を切り替えつつある」と指摘した。
実際カナダの国・地域別輸出入に占める米国の比率は、2020年のコロナ禍の時期を除くと、5月としては過去最低に沈んでいる。
5月の輸入額は前月比1.6%減の666億6000万カナダドルだった。
貿易赤字は5月に縮小したとはいえ、なお規模は大きい。エコノミストによると、4-5月の貿易赤字は第2・四半期の国内総生産(GDP)押し下げにつながるという。
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