- 2025/07/04 掲載
GPIF、前年度運用収益は1.7兆円 5年連続のプラスに
[東京 4日 ロイター] - 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が4日発表した年度概況書によると、外国株式市場の好調を背景に、2024年度の運用収益は1兆7334億円だった。過去最高の45兆円超を叩き出した23年度から大幅に縮小したが、5年連続のプラス運用を確保した。1-3月期はマイナス収益になっており、運用成績は悪化している。
全体の運用資産額は249兆7821億円だった。収益率はプラス0.71%。金利上昇の影響で国内債券の収益率はマイナス4.47%と振るわず、全体の運用成績にマイナス要因となった。一方、外国株式は6.62%と堅調で、全体の収益を下支えした。自主運用を始めた01年度からの累積収益額は155兆5311億円だった。
保有比率は3月末時点で国内債券が27.64%、外国債券24.37%、国内株式23.94%、外国株式24.05%となり、いずれも同法人が定める指針の範囲内に収まった。
1―3月期の運用損益は8兆8152億円の損失で、収益率はマイナス3.41%だった。国内外株式と債券いずれも収益率が悪化している。
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