- 2025/07/11 掲載
ECB追加利下げ、ハードル非常に高い=シュナーベル専務理事
金融ニュースサイト「エコノストリーム」に対し、「インフレ率は(目標の)2%で推移すると予測されており、インフレ期待も十分に安定している」と指摘した。「この点を踏まえると、金利は適切な水準にあり、追加利下げのハードルは非常に高い」と述べた。
ECBは先月、主要政策金利を2%に引き下げた。シュナーベル氏はこの水準が「緩和的になりつつある」との見方を示した。
インフレ率が2%から「大幅に逸脱する兆候」が見られる場合にのみ利下げを支持すると述べ、原油価格の変動などに対応して金利を「微調整」することには反対の姿勢を示した。
最近のユーロ相場の上昇について、経済見通しの改善を反映しており、インフレへの「波及効果」は限定的だとして、過度に懸念しない考えを示した。
「不確実性は経済活動に対し、想定していたほど重しとなっていないようだ。経済を一層支える大規模な財政出動も期待される」と述べた。
「従ってユーロ圏の成長見通しに対するリスクは、全体としてより均衡がとれている」と語った。
関税はコスト上昇とサプライチェーンの混乱を招き、中期的にはインフレを引き起こすが、こうしたシナリオはECBの標準的な予測モデルには織り込まれていないと説明した。
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