• 2025/07/12 掲載

アングル:スイスの高級腕時計店も苦境、トランプ関税にフラン高が追い打ち

ロイター

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Marleen Kaesebier

[ルツェルン(スイス) 8日 ロイター] - スイスの代表的な観光地の一つ、ルツェルン。高級腕時計ブランドの店が軒を連ねるここでも、トランプ米大統領の高関税政策の影響が出ている。米貿易政策を巡る不透明感を受けたスイスフラン高も追い打ちをかける。

ロイターは腕時計販売店舗のマネージャーや販売員十数人に取材をした。彼らは関税を巡る不透明さが重くのしかかっていると語った。

業界は既に中国の需要低迷に直面していた。そこに、米国の貿易政策を巡る不確かさを背景とするスイスフラン高騰だ。ただでさえ安くない腕時計の値段は外国人観光客にとってますます割高になってしまった。

スイスは貿易に大きく依存する。トランプ氏が4月に発表したスイスに対する相互関税率は31%と欧州連合(EU)の20%を大きく上回り、衝撃が走った。

「ウブロ」販売店のマネージャー、ケン・メイ氏は、トランプ関税で「明らかに売れ行きが鈍った」と語った。

トランプ政権はその後関税の上乗せ分の適用を90日間一時停止した。腕時計メーカーは猶予期間中に米国への出荷を急ぎ、同国の輸出は上下に激しく変動した。トランプ氏は7日、関税交渉期限を8月1日に延長した。

2024年の腕時計輸出は260億スイスフラン(約327億9000万ドル)だった。スイス腕時計産業連盟(FH)のデータによると、業界は腕時計の輸出量が2020年のパンデミック以来の低い水準になると見込んでいる。FHのイヴ・ブグマン会長は「他の市場を開拓しなければならない」と語った。

ルツェルンはこの夏、訪れる観光客が明らかに減っている。販売店員によると、訪れる人々はこれまでよりも財布の紐を固くしているという。グレンデル通りはロレックスからパテックフィリップまで数千点の腕時計が販売店に並び、そぞろ歩く人の目を引いている。「パテックフィリップ」の店では、白衣を着た製造職人が顧客向けにあつらえた腕時計を顧客にトレイで運んでくる。こうした店舗で販売される腕時計の価格は一般的に数百スイスフランから50万スイスフランを超える。パテックフィリップはオンラインで約380万スイスフランの腕時計を販売している。

「ブライトリング」店舗マネージャー、マイケル・ハース氏は「われわれは高級ブランド業界にいるので、概して景気が悪くなると、真っ先に節約の対象になる」と語った。

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