- 2025/07/14 掲載
暮らし向き、15年ぶり低水準=物価上昇で―日銀調査
日銀が14日発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、現在の暮らし向きについて1年前に比べ「ゆとりが出てきた」と回答した人の割合から、「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」がマイナス57.2と、前回3月調査(マイナス52.0)から悪化した。2009年9月調査以来15年9カ月ぶりの低水準となった。
ゆとりが「なくなってきた」は前回調査から5.1ポイント増え61.0%、「出てきた」は0.1ポイント低下の3.8%となった。「ゆとりがなくなってきた」と答えた人のうち、「物価が上がったから」を理由に挙げた人の割合は93.7%に達した。1年前と比べた景況感は「悪くなった」との回答が70.5%を占めた。
1年後の物価が現在と比べ、どの程度変わると思うかとの質問に対しては、回答の平均値がプラス12.8%と、前回のプラス12.2%を上回り、比較可能な06年9月以降で最高だった。現在の物価が1年前に比べ「上がった」と回答した人の割合は96.1%と前回並みだった。
調査は全国の満20歳以上を対象に、5月1日~6月3日に実施。トランプ米政権が鉄鋼・アルミニウムと自動車への追加関税や、相互関税の一部を発動してから初めての調査となったが、その影響について日銀は「確たることは言えない」としている。
【時事通信社】 〔写真説明〕スーパーの買い物客=6月20日、東京都内(AFP時事)
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