米金融取引業規制機構、モルガンＳの顧客審査方法を調査＝ＷＳＪ

[２２日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は２２日、複数の関係筋の話として、米金融取引業規制機構（ＦＩＮＲＡ）がモルガン・スタンレーのマネーロンダリング（資金洗浄）リスクに関する顧客審査方法を巡り調査していると報じた。

調査対象は２０２１年１０月から２４年９月までのウェルスマネジメント・トレーディング業務における顧客審査、リスクランキングと関連慣行だという。

ＦＩＮＲＡは連邦法に基づいて米国のブローカー・ディーラーを監督する非政府の自主規制組織で、ＷＳＪによると、モルガンＳのウェルス部門とインスティテューショナル・セキュリティーズ部門の米国内外の顧客に関する情報を求めている。

また、組織図、報告ライン、顧客リスクスコアリングツールの詳細も要求しているという。

ＷＳＪによると、ＦＩＮＲＡに最初に送られたデータが不完全、あるいは不正確だったと懸念を示す従業員もおり、ＦＩＮＲＡが不備を指摘した後、モルガンＳが追加情報を提供することになった。

モルガンＳの広報担当者はＷＳＪに対し、マネーロンダリング対策と顧客審査プログラムに多額の投資を行っており、こうした調査は自社に限ったことではなく、業務や管理体制に問題があることを示すものではないと述べた。

ロイターはＷＳＪ報道の内容を独自に確認できていない。ＦＩＮＲＡはコメントを避け、モルガンＳからは今のところコメントを得られていない。