- 2025/07/25 掲載
ECBの年内利下げ見送りを予想、ゴールドマンとBNP
[25日 ロイター] - 金融大手ゴールドマン・サックスとBNPパリバは、欧州中央銀行(ECB)が9月に利下げを実施するとの予想を撤回し、今年は利下げを見送るとの見方を示した。
BNPは24日付のリポートで「(利下げ)サイクルは終了したとみられる。次の政策変更は2026年第4・四半期の利上げだろう」と述べた。
ECBは前日、政策金利を据え置き、景気の底堅さに言及した。欧州連合(EU)と米国の関税交渉で合意が成立するとの期待も浮上している。
ECBのラガルド総裁は理事会後の会見でECBは「様子見」モードにあると発言。ユーロ圏経済が「良い状況」にあると述べた。
ゴールドマンのアナリストは、総裁発言について「見通しが著しく悪化しない限り、ECB理事会が金利を据え置く可能性が高い」と指摘した。
一部のアナリストは、ECB総裁の発言をややタカ派的だと解釈した。
HSBCも利下げは終了したとの見方を改めて表明。JPモルガンは利下げ時期の予想を9月から10月に変更した。
モルガン・スタンレーとUBSも9月の政策決定を巡る不透明感が強まっていることを示唆。
モルガン・スタンレーのアナリストは「(9月利下げの)見通しに対するリスクが高まったことは明らかだ」とし「データが予想よりも強ければ、ECBは現在の据え置きを12月まで延長する可能性がある」との見方を示した。
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