- 2025/07/31 掲載
中国CATL、第2四半期純利益は34%増
第2・四半期の売上高も8.3%増の942億元と、増加率は第1・四半期の6.2%から上昇した。中国では電気自動車(EV)の価格競争が激化し、当局はそれを食い止めるために規制を強化している中でも、CATLは増収増益を確保した。
同時に発表した25年上半期決算は、純利益が前年同期より33%、売上高が7.3%それぞれ増加。粗利益率が前年同期より1.57%ポイント上昇し、うちバッテリー材料・リサイクル事業の粗利益率が26.42%と3倍超に膨らんだのが寄与した。一方、主力のパワーバッテリー事業の粗利益率は22.41%となり、前年同期の23.48%から低下した。
SNEリサーチの調査によると、CATLは25年1―5月にEV用バッテリー市場での世界シェアが38.1%を占める世界最大手で、シェアは前年同期の37.5%から拡大している。
中国のEV最大手、比亜迪(BYD)は製品に使うバッテリーを自社生産しており、世界シェアは17.4%で2位。シェアは前年同期の15.4%から高まった。これに対し、韓国の車載電池大手LGエナジー・ソリューションのシェアは10%と、前年同期の12.1%から低下した。
海外展開を加速しているCATLは今年5月に香港市場に株式を上場し、調達した資金の大部分をハンガリーでのバッテリー工場建設に充てる。また、インドネシア当局は6月、同国企業とCATLの合弁で西ジャワ州に建設するリチウムイオンバッテリー工場が26年年末までに稼働を始めると表明した。
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