- 2025/08/08 掲載
中国SMIC、米関税の影響限定的 「ハードランディング」回避
[北京 8日 ロイター] - 中国の半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は8日、米国の関税政策について、当初懸念していた「ハードランディング」にはつながっていないと述べた。
力強い国内需要を背景に10月まで生産能力の逼迫が続くとみている。
趙海軍・共同最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、トランプ米大統領が計画している半導体に対する100%の関税について、顧客と協議していないとしながらも、4月の関税発表後に策定した緊急時対応計画のおかげで、影響は限定的になるとの見通しを示した。
趙氏は「各社はここ数カ月で、今年から来年にかけての十分な在庫を確保するか、他の供給元を見つけた」とし「そのため、影響は小さくなると思う」と述べた。
これまでの関税引き上げに伴う海外顧客のコスト上昇は10%未満という。
SMICは米国に製造拠点はない。2020年には米商務省からブラックリストに掲載された。
最大の市場は中国で、第2・四半期の売上高の84%を占めた。第1・四半期から横ばいだった。米国が売上高比率は12.9%。第1・四半期の12.6%からわずかに上昇した。
第2・四半期の売上高は前年同期比16.2%増の22億ドル。株主帰属利益は19.5%減の1億3250万ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想の1億8335万ドルを下回った。
同社は第3・四半期の売上高が前期比5─7%増加すると予想している。
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