- 2025/12/17 掲載
Google、インド政府のAIセンター支援に800万ドル拠出を発表
インド政府設立のAIセンター・オブ・エクセレンスへの資金提供
この資金提供はGoogleの慈善部門であるGoogle.orgを通じて実施され、医療や農業、教育、都市課題といった複数の社会的領域へのAI応用を促進することを狙いとしている。インドのデジタル・パブリック・インフラ(DPI)やヘルスケア基盤モデル構築においては、MedGemmaモデルを活用する取り組みに40万ドル(約5500万円)の助成が含まれ、All India Institute of Medical Sciences(AIIMS)などと連携し、皮膚科診断や外来トリアージ用AIツールの開発支援も行われる予定だ。
また、Googleはインドの言語多様性に対応する研究強化のため、IITボンベイに「Indic Language Technologies Research Hub(インディック言語技術研究拠点)」を設立するために200万ドルの基金を提供する方針を発表した。これにより、インドの多言語環境に適したAIモデルやツールの研究・開発が促進される見込みである。
これらの動きは、Googleがインド市場におけるAI研究・技術応用の拡大を図る一環として位置づけられている。近年、同社はアンドラ・プラデシュ州での大規模AIデータセンター構築計画など、大規模なインフラ投資も進めており、AIの開発拠点としてインドを強化する戦略を展開していることが報じられている。
全体として、Googleによる800万ドルの支援は、政府・研究機関・民間企業が連携してAI技術の研究と実社会への応用を加速させる取り組みの一部として捉えられ、インド国内のAIエコシステムの拡大や人材育成に寄与することが期待されている。
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