- 2025/08/08 掲載
米FRBは9月に利下げ、12月から予想前倒し=JPモルガン
[8日 ロイター] - JPモルガンは7日付のメモで、米連邦準備理事会(FRB)が9月の会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの見通しを示した。労働市場の弱さの兆候や、トランプ大統領がミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長をFRB理事に指名したことに伴う不透明感などを理由に、利下げ時期の見通しを従来の12月から前倒しした。
9月を含む今後4回の会合でそれぞれ25bp利下げするとした。
JPモルガンのアナリスト、マイケル・フェローリ氏は「パウエル議長にとって、次回の会合で考慮すべきリスク管理は、雇用リスクとインフレリスクのバランスにとどまらないかもしれない」との見方を示した。
FRB理事に指名されたミラン氏については、9月16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)前に承認されるかどうか不透明だが、ミラン氏の存在はFOMC内の分裂を拡大させる可能性があると指摘。
トランプ大統領はここ数カ月、FRBに利下げを迫っており、金利据え置きを続けるパウエル議長と対立している。フェローリ氏は「次回会合までにミラン氏が理事になれば、(据え置きに対して)3人が反対することになるだろう。これは反対者の人数としては多い」と述べた。
FRBの決定は8月の雇用統計に左右されるかもしれない。JPモルガンは、失業率が4.4%以上であればより大幅な利下げが正当化される可能性があり、逆に低い数値であればインフレに重点を置く政策担当者の抵抗が予想されるとしている。
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