- 2025/08/12 掲載
香港で中国企業のIPO秘密申請加速、新ルール導入がきっかけ
[香港 11日 ロイター] - 今年に入って少なくとも中国企業24社が、香港での新規株式公開(IPO)の秘密申請を行った。大半は香港取引所(HKEX)による新ルール導入以降の申請だ。2人の業界関係者が明らかにした。
HKEXは5月、ハイテクやバイオテクノロジーなど特定企業が上場審査完了まで目論見書などの届出書類を非公開にできる「テクノロジー・エンタープライゼズ・チャネル(TECH)」と呼ばれるルールを開始。これを受け自動運転技術の九識智能(ZELOS)や人工知能(AI)スタートアップの未然智能(MinMax)などがここ数カ月で秘密申請したことが分かっている。
以前は一部の例外を除き、既に別の主要海外取引所に上場している企業だけが秘密申請を認められていた。
現在はTECH対象企業のほか、対象外でも例外措置を要請して秘密申請をすることが可能。例えば中国発の電子商取引(EC)サイト、SHEINは先月に秘密申請をした、と別の2人の関係者が話している。
LSEGのデータによると、今年これまでのところ取引所別のプライマリー上場およびセカンダリー上場の件数でHKEXはニューヨーク証券取引所(NYSE)を抜いて首位に立っており、その原動力は中国企業の上場だった。
HKEXの説明では、足元で190を超える上場申請があり、45%がハイテク、20%がヘルスケアだという。
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