- 2025/08/12 掲載
ノルウェーSWF、上期利益は680億ドル 金融株が寄与
[アーレンダール(ノルウェー) 12日 ロイター] - 世界最大級の政府系ファンド(SWF)であるノルウェー政府年金基金は12日、上半期に6980億ノルウェークローネ(682億8000万ドル)の利益を計上したと発表した。一部金融株の堅調なリターンを主な要因として挙げた。
上期のファンド全体のリターンは5.7%で、ベンチマークのリターンを0.05ポイント下回った。基金を運用するノルウェー中央銀行の投資管理部門(NBIM)のニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)は声明で「今回の結果は株式市場、特に金融セクターの良好なリターンがけん引した」と説明した。
NBIMによると、上半期の資産クラス別リターンは株式が6.7%、債券が3.3%、非上場不動産が4.0%、非上場再生可能エネルギーインフラが9.4%だった。
同基金はまた、パレスチナ自治区ガザとヨルダン川西岸の情勢を踏まえたイスラエル投資の見直しの一環として、今後さらに多くの同国企業から投資を引き揚げる方針を示した。
11日にはイスラエルへの投資を手掛ける資産運用会社との全ての契約を解約したほか、同国におけるポートフォリオの一部を売却したと発表している。
報道によると、ノルウェー政府年金基金はジェットエンジンを手がけるイスラエルのベト・シェメシュ・エンジンズの株式を2%強取得していた。同社は戦闘機の整備などのサービスをイスラエル軍に提供している。同基金は12日、ベト・シェメシュの株式はすでに売却済みだと発表した。
6月30日時点で保有していたイスラエル企業61社の株式のうち、ここ数日で、11社の株式を売却したとしている。タンゲン氏は記者会見で「さらに多くの企業から投資を引き揚げる見込みだ」と述べた。
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