- 2025/08/13 掲載
アシックス、今期の営業益予想を上方修正 過去最高へ、増配も
(見出しの不要な記号を削除します)
Kentaro Okasaka
[東京 13日 ロイター] - アシックスは13日、2025年12月期の連結営業利益予想を従来の1200億円から1360億円(前年比35.8%増)に上方修正した。実現すれば過去最高となる。IBESがまとめたアナリスト13人の営業利益予想の平均値1278億円を上回った。
年間配当予想は2円引き上げ28円とした。日本や北米、欧州地域で好調に推移すると見込んでいる。
ブランド別では、オニツカタイガーが上半期で全地域で大幅増収となり、売上高は前年比50.1%の増収。日本ではインバウンド(訪日外国人)による需要が高く約2倍の増収となった。
米関税対策として、米国向けに早期出荷による在庫の積み上げを実施した。関税の通期業績への影響額見通しは、従来の最大50億円から30億円程度に縮小。北米での通期営業利益予想を115億円から150億円に引き上げた。
富永満之社長は決算会見で、年内や来年前半に「関税による値上げをする予定はない」とし、来年後半については「状況を見て価格戦略を決めていきたい」と述べた。
<オニツカタイガー、「まだ成長できる」>
25年1-6月期の売上高は過去最高の4027億円で、初めて4000億円を超えた。連結営業利益も前年比37.5%増の811億円で過去最高を更新した。
林晃司CFO(最高財務責任者)は会見で、オニツカタイガーは5月にロンドンのコベントガーデン、7月にはパリのシャンゼリゼ通りに出店するなど「ハイブランドと同じようなところに出させていただいている。今後の成長はまだまだできると思っている」と語った。
富永社長は「百貨店で少しインバウンド需要(の低下)という話は聞くが、オニツカタイガーやアシックスの売り上げを見ていると、勢いは止まっていないという状況だ」と説明。体験型のイベントなど「彼ら(訪日外国人)のニーズをしっかり捉えれば、まだ成長の余地があると考えている」と話した。
中間配当の支払い時期は従来より約1カ月前倒し、今月中旬とすると発表した。
決算発表を受け、アシックスの株価は前営業日比16%超高の4150円まで上昇し、約半年ぶりに上場来高値(株式分割考慮後)を更新した。
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