- 2025/09/03 掲載
NY市場サマリー(2日)株下落、利回り上昇・円とポンドに売り
ドル/円は一時0.84%高の148.40円に上昇。8月1日以来の高値を付けた。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のシニア外為アナリスト、リー・ハードマン氏は、政治的な不確実性が高まっていることが引き続き重しになる公算が大きいと指摘。 日銀の氷見野良三副総裁がタカ派的な政策シグナルを示さなかったことで、投機筋が円のショートポジションを再び積み上げる可能性があるとの見方を示した。
終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.74%高の98.37。ユーロは0.61%安の1.1637ドル。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 30年債利回りが7月中盤以来の水準まで上昇した。欧州や英国の国債利回りの動きに追随した。主要経済国の政府が財政赤字を制御できなくなりつつあるとの市場の懸念を反映した。
終盤の取引で、30年債利回りは5.8ベーシスポイント(bp)上昇の4.976%。取引序盤で一時、約1カ月半ぶりの高水準となる4.999%を付けた。
指標となる10年国債利回りも5.3bp上昇し4.279%となった。取引序盤で一時、1週間ぶりの高水準を付けた。
2年債利回りは2.2bp上昇の3.645%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 下落して引けた。連邦控訴裁判所(高裁)が先週、トランプ大統領の関税の大半が違法と判断したことを受け、トランプ関税の合法性を見極めようする動きが出た。
高裁は8月29日、この判断を下した上で、政権が連邦最高裁判所へ上訴する機会を与えるため、10月14日までは関税を維持することを認めた。 トランプ氏は2日、最高裁に迅速な判断を求める方針を示した。
高裁判断はレーバーデーの連休明けとなったこの日、投資家を動揺させた。投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は上昇した。ただ、主要株価指数は日中安値から幾分値を戻して引けた。
食品大手クラフト・ハインツは7%下落。食料品事業とソース・スプレッド事業の2つの企業に分割すると発表した。
一方、食品・飲料大手ペプシコは1.1%上昇。投資会社エリオット・インベストメント・マネジメントが同社の株式約40億ドル分を取得したことを明らかにした。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米国の関税政策や中央銀行人事を巡る不透明感を背景に、安全資産としての需要から買われ、5営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前週末比76.10ドル(2.16%)高の1オンス=3592.20ドル。2営業日連続で史上最高値を更新した。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国がイラン産原油の供給網を対象にした制裁を科したことを受け、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前営業日(8月29日)比1.58ドル(2.47%)高の1バレル=65.59ドル。11月物は0.95ドル高の65.08ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 148.33/148.34
始値 148.58
高値 148.94
安値 147.95
ユーロ/ドル NY終値 1.1638/1.1642
始値 1.1631
高値 1.1682
安値 1.1614
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*22.00 4.9634%
前営業日終値 97*12.00 4.9180%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.00 4.2653%
前営業日終値 100*06.00 4.2260%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.25 3.7270%
前営業日終値 99*21.25 3.6990%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.00 3.6412%
前営業日終値 100*00.13 3.6230%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 45295.81 -249.07 -0.55
前営業日終値 45544.88
ナスダック総合 21279.63 -175.92 -0.82
前営業日終値 21455.55
S&P総合500種 6415.54 -44.72 -0.69
前営業日終値 6460.26
COMEX金 12月限 3592.2 +76.1
前営業日終値 3516.1
COMEX銀 12月限 4159.2 +86.9
前営業日終値 4072.3
北海ブレント 11月限 69.14 +0.99
前営業日終値 68.15
米WTI先物 10月限 65.59 +1.58
前営業日終値 64.01
CRB商品指数 304.3810 +2.0272
前営業日終値 302.3538
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