- 2025/09/03 掲載
米メルクの脂質異常症経口薬、後期試験でコレステロール低下の主要目標達成
高コレステロール血症患者を対象に行った24週間の試験で、非スタチン系脂質低下薬のエンリシチドは、プラセボ群と比較してLDLコレステロールを有意に低下させた。
政府データによると、高コレステロール血症は米国民約7350万人が罹患し、心臓病リスクを高めることにつながる。
エンリシチドは6月には高脂血症治療薬として行った2つの後期試験でも効果を示していた。
同薬はコレステロール値の調節に重要な役割を果たすタンパク質であるPCSK9を阻害することで作用する。一方、スタチン系薬剤は肝臓がコレステロールを作る際に使用する酵素を阻害する。
今回の試験データは同社にとって追い風となる。主力収益源の抗がん剤「キイトルーダ」の特許権保護が2020年代末に失効する見通しの中、次の主力薬候補を求めている。
アナリストらは錠剤形態のエンリシチドについて、現在の注射による治療の域を超えたPCSK9市場を拡大する主力薬剤候補になる可能性を指摘している。
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