- 2025/09/04 掲載
米コノコフィリップス、従業員を20―25%削減へ
[ヒューストン 3日 ロイター] - 米石油・ガス大手コノコフィリップスは3日、従業員の20―25%を削減することを明らかにした。5人の情報筋はロイターに対し、ライアン・ランス最高経営責任者(CEO)が同日朝の動画メッセージで計画を詳細に説明したと述べた。
米石油3位の同社は世界で約1万3000人の従業員を抱えており、削減対象は2600―3250人となる見込みだ。広報担当者は電子メールで、人員削減の大部分は年内に実施されると説明した。
複数の情報筋によると、新たな組織体制と経営陣を9月中旬に公表し、組織再編を2026年までに完了させる。
コノコフィリップスの株価は3日に前日より4.5%下落して94.55ドルを付けた。同社の株価は今年に入ってから4.7%下落している。
原油価格の下落を受けて石油会社は今年、人員削減や設備投資の抑制、掘削活動の縮小を迫られるなど厳しい状況に追い込まれている。米石油大手シェブロンは2月に従業員を最大20%解雇すると発表し、SLB(旧シュルンベルジェ)などのエネルギー企業も人員削減を進めている。
ロイターが確認した動画でランス氏は、コストが1バレル当たり約2ドル上昇し、同社の競争力が低下していると説明。管理可能なコストは2024年に1バレル当たり13ドルとなり、21年の11ドルから上昇したとし、人員削減について「これらの変化が不確実性を生み、不安を招くことは承知している」と語った。
また「組織を合理化し、業務を削減するのに伴って、必要な役職数は減少する」とも言及した。
コノコフィリップスの25年第2・四半期決算の純利益は20億ドル程度となり、新型コロナウイルス禍で需要が落ち込んだ21年第1・四半期以来の低水準となっていた。
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