- 2025/09/16 掲載
独ZEW景気期待指数、9月は予想外に上昇 「リスク残る」
[16日 ロイター] - 欧州経済センター(ZEW)が16日発表した9月のドイツ景気期待指数は37.3と、8月の34.7から上昇し、市場予想の26.3を上回った。
ただ、現況指数はマイナス68.6からマイナス76.4へと予想以上に悪化した。
ZEWのワムバッハ所長は「金融市場の専門家は慎重ながらも楽観しており、ZEW指数は安定したが、景気の現状は悪化している」と指摘。
「米国の関税政策やドイツの『改革の秋』を巡る不透明感が続いており、かなりのリスクが残っている」と指摘した。
ZEWによると、特に最近大幅な落ち込みに見舞われた輸出セクターの見通しが改善した。
ハウク・アウフホイザー・ランペのエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は「国内の全体的な状況が変わらない限り、景気回復への期待はしぼんでいく可能性が高い」とし「もし世界経済が現在の関税や地政学的リスクでこれほど痛めつけられていなければ(期待の後退を)回避できたかもしれない」と語った。
ヘラバのエコノミスト、ラルフ・ウムラウフ氏は、期待指数の上昇は、今後数四半期で景気回復が始まると期待する根拠になると述べた。
調査は銀行、保険会社、事業会社の金融アナリスト約180人を対象に9月8─15日に実施した。同指数は、マイナス100からプラス100の範囲で、将来の経済動向に関する期待を測定している。
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