• 2025/09/28 掲載

高額炊飯器、試食でアピール=「米騒動」機に脚光

時事通信社

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炊飯器メーカーが高価格帯モデルの販売に力を入れている。「令和の米騒動」や政府備蓄米の放出をきっかけに、高額でもおいしく炊ける製品に一段と注目が集まった。各社は年末商戦をにらみ、炊きたてのご飯を振る舞うイベントを開いてアピールを続ける。

パナソニック(東京)は今月、高級炊飯器「Wおどり炊き」X9Dシリーズを発売した。センサーでコメの水分量などを検知し、炊き方を人工知能(AI)が自動で調整するのが売り。公式通販サイトの販売価格は5.5合炊きが9万9000円、1升炊きは10万円を超える。

発売直後、東京都内の百貨店で炊きたての新米や備蓄米を食べ比べてもらうイベントを開き、性能を訴えた。試食した男性会社員は「ご飯は毎日食べるものなのでこだわりたい」と関心を示した。

タイガー魔法瓶(大阪府門真市)は6月に発売した最上位モデル「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」の新製品「JRX―S型」をPRするため、12月にかけて全国の主要都市でおにぎりを無料配布する。店頭価格は5.5合炊きが13万2000円と値は張るが、広報担当者は「土鍋ご飯のおいしさを体感してもらいたい」と訴える。

象印マホービン(大阪市)は東京、大阪の「象印食堂」やおにぎり専門店で、高級炊飯器「炎舞(えんぶ)炊き」で炊いたご飯を提供している。6月に発売した最上位機種「NX―AA型」は5.5合炊きの想定価格が16万5000円。それでも炎舞炊きシリーズの売れ行きは好調で、広報担当者は「飲食事業を通じておいしさを体験できる機会が増えたことも、関心を持つ顧客の増加につながっている」と話した。

日本電機工業会によると、2024年度の炊飯器の国内出荷台数は前年度比1.7%減少した一方、出荷金額は2.6%増と3年連続のプラスだった。今年4~8月の累計も出荷額の伸びが台数を上回っており、相次ぐ高性能機種の投入で製品単価の上昇傾向はさらに加速しそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕パナソニックが炊飯器の新製品で炊いたご飯の試食イベント=4日、東京都渋谷区

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