- 2025/09/29 掲載
英政府、一部医薬品の購入価格引き上げ提案へ FT報道
トランプ米大統領は米国内の処方箋薬価格が他国と比べて高いと不満を表明しており、医薬品会社に対し、米国での価格を引き下げるとともに他国での価格を引き上げるよう要求している。英政府の方針は、こうしたトランプ氏の不満を和らげる狙いがある。医薬品会社としては、米国外での価格を引き上げれば米国での値下げの影響を相殺できる可能性がある。
FTによると、スターマー首相の最高経済顧問を務めるバルン・チャンドラ氏が来週にワシントンを訪問する。ロイターは報道内容を即座には確認できなかった。
英政府の報道官はこの報道について直接的には言及しなかったが、声明で英国は「米国および(医薬品)業界と建設的な対話」を進めていると説明。「われわれは、革新的な医薬品部門が繁栄できる環境の整備と最適な価格の確保の間で適切なバランスを取りながら、常に患者と納税者を最優先する」と表明した。
トランプ氏は26日、輸入する医薬品に100%の関税を課すと発表したが、米国内に工場を建設する医薬品会社は課税の対象から外す考えを示した。
アストラゼネカやグラクソ・スミスクラインといった英大手医薬品会社は既に米国内に製造工場を開設しており、追加投資も発表している。
トランプ政権は医薬品会社に対し、米国での一部医薬品の価格を9月29日までに引き下げるよう求めている。
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